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Studio FAQ

Tony Hit Studio Tony Chop Studio FAQ 


ここではみなさんからお寄せ頂いた質問にトニーもしくは関係スタッフがお答えします。


★ 電源ケーブルを替えようと考えています。お薦めのケーブルは?(茨木24才♂)

お薦めはやっぱりこのコーナーの1番最初にも触れた「アレグロ(国内販売:プロメディア)」でしょう
ね。ただ30万くらいと、少しお値段が張るので、その低価格ヴァ−ジョンの「アレグレット」などがよ
いのはないでしょうか?たしか半額くらいだったと思います。僕もアレグロ、アレグレット共に聴きくら
をしたことがありますが、音の密度などはアレグロにはかないませんが、クセも少なく、コスト・パフ
ォーマンス的にはアレグレットに敵はいないと思いますね。そして何より細い(アレグロは大蛇のように
太い!)ので、自宅スタジオにはこっちの方がいいのかも。。。とりあえずアレグロをはじめて体験した
時はもうとてつもなくテンションあがりましたね。これきっと前にも書いてると思いますが、すごく音が
前に出てきて、立体感をつくり出します。近い音から遠い音まで広がりがすごい!奥行きなんて言葉では
表現できない雰囲気ですね。そして低音の質量とその位相の安定感も心地よい!ここまで全帯域どこにも
強調のないニュートラルなケーブルは他に存在していないと思います。今まで僕自身が使用してきた
同価
格帯の
ケーブル(現在は全てアレグロで統合してるので使用していませんが)は、やはり音が硬く、長時
間聴いていると疲れてしまうような音や、低域の量が足らなかったりしていました。何より
音像が狭くて
今思えば、作業しにくかったでしょうね。というわけで、味付けのあるケーブルをご希望やとまた変わっ
てきてしましますが、僕的にはアレグロか、アレグレットをお薦めします。
(Tony178)


★ トニーさんはマスタークロックに何を使用されていますか?(愛知34才♂)

そういえば確かにクロックについてはどこにも載ってないですね、、、。で、そもそもクロックって何?
って方もいてると思うので、まずはそこから。デジタルの録音機材もMacなどコンピューターのCPU
と同じでクロックで動作しています。特にデジタル信号を送る側のADコンバーターなどは個々にクロッ
クを発信するため、何台かあるともう、それぞれ別々に動作して大変なことになります。そこでクロック
ジェネレーターというクロック信号を発信する機材を使ってみんなを同期(シンク)してあげるわけなん
です。トニーヒットスタジオは比較的アナログ機材が多いのですが、それでもADコンバーターをはじめ
とするデジタル機材もいろいろあるわけで、やはりクロックジェネレーターを使用しています。使ってい
るのは「Antelope/OCX」という鹿みたいなマークがついたシルバーのもの。数年前に買い替
える際に気にしたのはやはり安定感でしょうか。前使っていた某クロックがいろいろイタズラをする悪い
子だったので落ち着いた子が欲しかったわけですね。何でも温度の変化によっておこるオシレーターの精
度をオーブンで管理するという技で安定させているというものらしく、はじめてつないだ時の素晴らしい
ステレオ感や、膜が1枚はがれたような音の変化には驚きましたネ〜。お薦めかどうかって質問ではない
んやけどこのOCXはかなりお薦めです。ただ膝あたりにラックマウントすると、F
REQUENCYボ
タンを予期せず押してしまうことがあります。最近は気をつけていますが、まぁ押しそうな場所にマウン
トしないことが一番ですね。って普通はそんなことないか、、、。
(Tony178)

★ ラブ王国のアルバム「ラヴロック」のようなミックスにしたい!(博多27才♂)

どういうわけか「ラヴロック」のサウンドを聴いて、物凄く感銘を受けてしまったそうで、、、。とりあ
えず本作のミックステーマは「アマチュアバンド」。分かりやすく説明しますと「ギターが聴こえにくい
からギターの音をあげたら、歌が聴こえなくなって歌もあげて、そうしたら何かドラムがやたら奥にいっ
てもうたんでドラムもあげて、、、 」てな具合で「フェーダーを下げるなんてこと、俺の選択肢にはねぇ
ぞ!」という自宅録音をはじめたばかりのバンドマンなイメージ!?でもデジタルのレコーダーの中でイ
ッパイまでヴォリュームをあげると嫌な感じになるので、ラブ王国ではアナログのアウトボードなどでヴ
ォリュームをあげましたね。でも正直、録りと平行してバランスを合わせていたので、ミックスという作
業自体がなかったっぽいね、今回。メディアさんや雑誌さんにも大好評な「ラヴロック」サウンドですが
この「アマチュアバンド」的ミックスには、ダイナミクスがドンドンなくなるという欠点があるので、そ
の点を注意です。でもそれがまた格好いいって曲もやっぱりあるもんだからね〜、一概にダイナミクスが
ない、いれすぎな音楽がダメだとは俺は思いません。あとこの方、ギタリストさんだということで「ラヴ
ロック」で聴けるヘタクソな俺のギターの秘密を伝授しましょう!って伝授って程のものやないけどね。
今回アンプで生録りしたギタートラックを全て、ミックスの際にもう一度コンパクトエフェクターに入れ
ています。するとあら不思議!なんとプリンスのCDで聴けるあの質感です!これ学生時代に発見した技
なんですが、今回はあまりペラペラになるのも問題なので、歪みは若干抑え気味で調整してます。ちなみ
に使用ギターは全編ストラト1本です!(Tony178)


★ マスタリングが必要なのはわかるけど、実際はどういうものなの?(千葉19才♂)

マスタリングとは、極端にいいますと、ミックスダウンされた音源からCDをプレス工場に納入するマス
ターを作成する行程のことをいいます。とはいいましても、実際何をしているの?どういうことなの?と
見えない部分が多いと思いますので、マスタリングがどういう風に誕生し、今までのどういう役割を担っ
てきたのか、音楽蚕業・音響機材が発展してきた歴史の中から探りたいと思います。まず、マスタリング
というのは音響機材の発展の過程で、その歴史の中に産声を上げました。現在のCDのマスタリングとい
うのは、レコードのカッティングが原型になっています。そのカッティングとはなんなのか…といいます
と、音を原盤(ラッカー)に溝を切る行程です。その原盤をもとにスタンパーと呼ばれる型を作り、レコ
ードをプレスします。レコードが登場した当時、全ての演奏等は直接原盤に一発録りで録音(アコーステ
ィック録音)されていました。しかし、1948年にAmpexが初めてテープレコーダーを発売すると
テープに録音された音からレコードの原盤を作るトランスファーエンジニアが登場しました。こうして後
のマスタリングエンジニアの原型が誕生したわけです。そして、マスタリングエンジニアは周波数とダイ
ナミクスを巧みに操り、独自の価値を創出してきました。一連のカッティング作業は非常に高度の技術を
必要とします。ノイズを目立たなくするために音を大きく、つまりなるべく溝を深く切ろうとするのです
が、深くしすぎると盤を壊してしまします。そういったノイズとの苦闘の中、EQやコンプを使用し、よ
りノイズを目立たなくする技術が開拓されていきました。そして1982年にCDが市場に導入され、ア
ナログからデジタルの領域へのシフトを余儀なくされた訳ですが、レコードの溝の深さにも限界があるよ
うに、CDにも転送するデータの量に限界があるため、その限られた領域を最大限にいかすべくマスタリ
ングエンジニアは日々奮闘しています。さてここでようやく具体的なマスタリング作業の話に移ります。
TD済みの素材として、1/2inchアナログテープ、オーディオCD、DAT、ファイル(WAV、
SDU、Aiff等)などがスタジオに持ち込まれ、各曲の周波数バランスや音圧、曲同士の聴感上のレ
ベルを調整し、CDーRやUーmaticテープといった形態で工場に納入するマスターを作成します。
EQやコンプを使用して調整したり、DAコンバータやADコンバータ、ケーブルの種類や結線方法など
により微妙なニュアンスや色付けしたりもします。デジタルコピーする際も、コピーするメディアで音質
がかわることや、プレスすることによって音質がかわるので、マスタリングには経験と絶対的に音を聞く
力が必要とされます。マスタリングは、制作の最終行程であり、またファーストリスナーでもあります。
アーティストさん、エンジニアさん達が作り上げてきたものの良さを最大限に引き出し、リスナーの皆さ
んに思いがより効果的に
伝わるような架け橋となる作業です。(Orange Mastering 舟木氏)
→→もっと掘り下げて読んでみる!


★ 100万円で機材をグレードアップしたいのですが?(東京32才♂山田君)

今回の質問は「ダイアリー」(6/21)に連動しているんですが「100万で機材をグレードアップし
たい」という山田君からの質問です。現状のシステムがみなさん各々たぶん様々やし、ジャンルもバラバ
ラやから一概にこれといった様なセレクトはやはり難しいので、今回は山田君の現状のシステムのグレー
ドアップっていうのに的を絞ります。彼の現状システムは、デジデザイン Mボックス2(レコーダー)
Focusrite OCTOPRE(プリアンプ)dbx MIC200(プリアンプ)dbx
160A(コンプ)
ALES
IS DEQ830(EQ)RODE NT2(マイク)SHURE
SM57(マイク)
という感じだそうです。さてここからが100万円の使い方ですが、100万ではち
ょっとプロツールスHDなどへのヴァージョンアップは無理があるので、とりあえず今回はレコーダーを
「Logic Pro」あたりに変えて、インターフェースを「RME マルチフェイス」にしたらどう
でしょうかね?マルチフェイスはFireWire接続できるし、入出力がいろんなのついてるから拡張
にも適しているしいいかなという理由で選びました。あとはマイクプリやコンプ類をもう1ランク上の機
種に変えたいところですね。山田君のサウンドはもろDTMという感じがするので、その辺りをカヴァー
する意味でもアナログっぽいというか、NEVE臭いクセのある「BRENT AVERILL 127
2」
とか、「TG2 アヴィーロード・スペシャル」とかお薦めです。(というかTG2は僕も欲しいで
す)コンプは僕の趣味になりますが「UREI 1176LN/黒」がいいです。でも高価いので現行品
「UNIVERSAL AUDIO 1176LN」にとりあえず抑えておきましょう。あと山田君の
場合、歌も自分で歌う人なので、本当に自分に適したコンデンサーのマイ・マイクを1本欲しいところで
すね。探すの大変やけど。その他、ケーブルや電源回りに20万くらいって感じでどうでしょ?これは必
要最低限なセットなんですが、まぁその先は財布と相談して「必要になった時に必要な物を揃える」こと
を僕はお薦めしますね。※赤字が機材名です。(Tony178)


★ digi002を購入予定。でも外部クロックは受けられますか?(奈良18才♂)


digi002
は問題なかったと思いますよ。たしかMIDIポートでMTC、オプティカルとS/PD
IFポートでワードクロックを受けれたと思います。ただ説明書をなくしたの覚えていません。僕のスタ
ジオ機材紹介の中にdigi002があったのでメール頂いたと思うのですが、実は僕の場合、デジタル
ミキサーの代わりというか、フェーダーを細かく書く時に便利なので使っているだけで、I/Oとしては
完全に未使用です。しかも実はいま接続されていないので直接「デジデザイン」のテクニカルサポート内
にある「PreSales」から問い合わせた方が確実かと思います。ここなら購入前でも問い合わせ可
能です。でもどうせなら将来的に外部AD/DAを受けられるインターフェースを買った方がいいかもと
思います。(Tony178)


★ ラブ王国のインタヴュ−に出てきたアレグロ・ケーブルとは?(愛媛26才♂)


アレグロですか!目のつけどころがナイス!アレグロは僕の知る限りでは最高の電源ケーブルです。ただ
単にホスピタルグレードとかいって売っているその辺のケーブルとは全く違った「本物」。ただまぁ少し
重いのとデカいのがたまにキズなんやけど。とりあえず太いんですよ、肩に担げばもう電気屋さんのよう
になるほど。しかし
EQとかではまず作れないハイの抜けや、低域の何とも言えない安定感、そして目の
前で演奏しているかのような臨場感というか、奥行きと広がりはサイコ−!ビックリするほど音が前に飛
び出してきます。聴覚ヴォリュ−ムも何故かあがります。ウソみたいなほんまの話です。それなのにとっ
ても自然でなんとも「ふつう」な音です、って文書で伝わるんかな?アレグロに興味をもってくれたこの
質問者さんならわかると思うんやけど、この「ふつう」というのが音の世界ではどうしてなかなか難しい
んですよね。「ふつう」=リアル なんて書くとわかりやすいんかな?なんかもうただの感想みたくなっ
てしまいましたが、このアレグロ、どこのスタジオに入ってもエンジニアさん「すげえ!」って興奮して
ます。その辺の電気屋さんとかで売ってる中途半端なヤツを何本も買うなら、アレグロを1本買いましょ
う!ちょっと値が張るけど、それ以上の価値はあると思います。あ、そうそう、このアレグロ・ケーブル
にはグランド・オンとリフトっていうのがあって、バランスかアンバラにつなぐかってので2種類ありま
す。
仕事でエンジニアをしてる方にはぜひオン、リフト各1本づつもっておいて欲しいですね。まぁとり
あえずアレグロに興味を抱いてくれたみなさん、電源ケーブルでお悩みのみなさん、詳しくは「プロメデ
ィア
」さんにお問い合わせ下さい。(Tony178)